本当に良いモノを、本当に必要としている方々へ・・・

着物の高価買取を実施しているアートトップ、高知さんにインタビュー

本当に良いモノを、本当に必要としている方々へ・・・

「タンスに眠っている着物を、必要とする人へ届けたい」

ただ単に品物の再利用や循環することだけが「リサイクル」 じゃないと思うし、そんな仕事はイヤなんです。 品物の“蘇生”、輝きの“再生”、繋がる“笑顔”、それこそが古物商として、「あきんど」としての醍醐味だと思います。

父が着物の取り扱いを始めてから着物に興味がわいてきました

父が着物の取り扱いを始めてから着物に興味がわいてきました

(インタビュアー ※以下イ)着物の買取業務を始めるきっかけは、何だったでしょう?

(高知)最初は、なにがなんでも「着物の買取」を!と言う気概で始めた訳ではないんです(笑)。
実は着物の買取業務を始める前から、古物商を営んでいました。
この仕事は、それこそ色んな商品に出会うんですよ。
そんな中、仕事で結構規模の大きな道具市場に行ったとき、「電化製品」「家具類」「書籍・玩具」 に交じって「着物・骨董品」があったんですね。
担当の業者さんに何気なく話掛けたら、凄く面白いお話が聞けて。
それまで、家具や電化製品のリサイクル品は扱っていたんですが、「着物」はそれらとも違う、品物一つ一つに対する想い入れがあるなって感じました。
それに「着物」を扱う業者さんの心意気も、単なる「リサイクル」ではなく、着物の思い出深いハナシや買い取った時のやり取りを凄く大事にしているなって・・・
それまでのリサイクルビジネスもお蔭様で順調だったんですが、何か“心意気・想い”みたいなものが、違うって思い始めていた時だったので、「コレだって!」思いました。
古物商の師匠でもある父(アートトップ社長 高知 義廣氏)が着物の取り扱いを始めてから2年程してから興味がわいてきてこれはもうヤルしかないなって!思いました・・・(笑)

(イ)何か運命的なモノを感じますね?

(高知)そうなんです。着物の買取って、リサイクル業として長年続いている業界ですから、やってみて改めて教わることが多いんですよ。

本当に欲しいと思っている人に着て頂く

本当に欲しいと思っている人に着て頂く

(イ)着物を流通させる意義について教えていただけますか?

(高知)着物は年々着る人も減り続けていて、小売店舗さんも残念ながら倒産していってるのが現実です。
でもやっぱり高価なんですよ、着物って。(苦笑)
だから価格を抑えるために、ナイロン製の物や工場でプリントモノの大量生産品を出して、違った意味で価格の悪循環が相次いでいて「適正価格は何処へ?」って言う状態になっています。
一方で、非常に価値のある「本物」の着物が身内に身に付ける人がいなくなったと言う理由で、大量に捨てられているのも事実。
でも、これは最近の現象なんです。
戦前までは、キチンとした着物買取と再生の流通ルートが存在していました。
アートトップは、昔ながらの流通ルートを復活したいと考え、必要ない人から出来るだけ高価で買取って、本当に欲しいと思っている人に着て頂く。
そうすることで、現状でも根強く着物を愛し、利用いただいてる愛好家の方々はもちろん。
これから着物ライフを満喫したい、始めたいと思われている方にも、リーズナブルで非常に手の届きやすい価格帯で販売して行けると考えています。
偉そうに聞こえるかもしれませんが、何も作るだけが「着物文化」の継承じゃない。
流通させること「古着=リサイクル」も、昔から続く「着物文化」の継承に繋がるって信じています。
それこそ“Win・Win”の関係じゃないですか。

神経質すぎる位が丁度イイ

神経質すぎる位が丁度イイ

(イ)買い取られる着物の目利きって大変だと思うんですが?

(高知)そうですね、日々勉強です(苦笑)
ただウチの買取スタッフは、長年この業界にいて着物自体にも精通していますから、安心してください。
それにアートトップでは、スタッフが着物一枚ごとに査定して買い取らせていただいてます。
業者の中には着物もろくに見もせず、タンスごと「いくらデス」って感じで買い取るところもありますから。

(イ)エッ?そんなことで、大事な着物の価値が分かるんですか?

(高知)いや、分からないでしょう。着物の目利きは、
・着物の種類
・状態
・着用のリサイクルが可能か
・着用としてではなく、素材としてのリサイクルになるかどうか
を、しっかり一枚づつ確認しながら行なっていく、地道な作業ですから・・・

(イ)買取の目利きも、熟練と長年の経験が必要なんですね?

(高知)そうなんです、アートトップは着物買取に関しては10年以上、古物商としては20年以上の実績を持っていますので。
これは社長でもある、父の受け売りですが着物の買取は「年数、実績(どれだけ見てきたか)が目利きとしての重要なポイント」なんです。
着物と一緒に、大事な思い出も一緒に買い取らせていただく訳ですから、神経質すぎる位が丁度イイと考えています。
同時に現代の流通網も考慮して、「店舗販売価格」「市場の流通価格」「業販でのインターネット販売価格」を総合的に判断します。
そうすることで、買取依頼をいただいたお客さまにより高価な買取価格を、ご提案できると考えています。

日本文化ブームで海外に絹地素材として渡航していくケースも

日本文化ブームで海外に絹地素材として渡航していくケースも

(イ)アートトップさんでは買い取った着物はどのように活用されているんですか?

(高知)ウチではお客さまから、買い取った着物は2種類に分けて流通させていただいてます。
「着用可能な綺麗な着物」
コチラは弊社独自のリサイクル商品流通ルートを活用、「綺麗、そしてサイズなども丁度良く、そして手ごろな価格」の着物をお探しのお客さまに、大変好評です。
「着用出来ない(大きなシミがあったり、痛みがある)着物」
コチラに関しては、「しみ抜き」処理で再生できる物は処理後、上記の流通ルートへ回します。
修復が困難な着物に関しても、決して処分してしまうことはありません。
所謂「訳あり」品として、流通可能な物は流通させ、着用が難しい着物はハギレとして和装小物の素材屋さんにお引き取りいただいています。
また最近は日本文化ブームということもあり、海外に絹地素材として渡航していくケースもあります。

(イ)なんかロマンですよね?

(高知)はい、日本文化の橋渡しのお手伝いが、少しでも出来ていると思うと嬉しいです。(笑)

(イ)特に高価で取引される着物はあるんですか?

(高知)特に価値が出てくるのは、明治、大正くらいの着物。
江戸時代だとさらに高い!これはもう古美術品の類になります。
もしタンスや納屋・屋根裏なんかに、古い着物があるようでしたら、是非アートトップにご連絡いただきたいですね。
高価で買取させていただくのはもちろん、昔の職人さんの仕事に触れることができる貴重なチャンスですから・・・

(イ)やっぱりロマンですね?

(高知)はい、その通りです!

聞ける無理ならどんどん聞きます!

聞ける無理ならどんどん聞きます!

(イ)高知さんは「着物買取のアートトップ」だけではなく、他にもリサイクル商品の流通業を営んでいらっしゃますが、“リサイクル業=古物商”の面白さってなんでしょうか?

(高知)そうですね・・・
古物商も色々な方がいらっしゃるので、これは弊社((有)とっぷ)としての意見ですが、一言で言うと「思い入れのある品物を売買を通じて“お繋ぎ”させていただく」ことでしょうか。
例えば、「何十年も前、若かりしころ、主人に新婚旅行でおねだりして買ってもらった大島紬」
「見るだけの展示会のはずが、美しさに魅せられて結局購入することになってしまった高級呉服」
「結婚する時に母親から持たせてもらった、昔から大事にしていた晴着」
など、品物に対する思い出は尽きる事がありません。
そういった思い入れのあるお品に出会え、そして紹介していただけるというのも古物商としての醍醐味の一つ。
イイカッコする訳じゃないんですが、お品のルーツを訪問時に聞けるのがまず楽しい。
それから、お客さまと仲良くなってもらう。
そもそも、雰囲気が良い状態を作れないと、買取まで話が進みません。
1回訪問して、50点くらいの着物や小物があったら、色々話を聞きながら査定を行うので、1時間はかかります。
それから、説明をしっかりして、納得の上、買取を行う。
そこを重視しています。
値段だけではないんですよ(笑)

(イ)月並みな質問ですが、高知さんにとって「あきんど精神」とは?

(高知)そうですね「あきんど精神」か、難しいな(笑)
賛否両論いただくかもしれませんが、私の持論は「損して徳とれ」を念頭に、業務に取り組むこと。
ただ、毎回損ばかりしている訳にはいきませんので・・・
でも基本的に算盤をはじきますが、お客さまあってのこの商売ですから!聞けない無理は聞けませんが、聞ける無理ならどんどん聞きます!
それで同業者に笑われる事も多いですし、それこそ「骨折り損のくたびれもうけ」に陥る事もあります。
日々勉強、日々精進ですね。(苦笑)

丁寧な査定。しっかりとした説明。納得した上での買取。

丁寧な査定。しっかりとした説明。納得した上での買取。

(イ)他店・他社さんとの差別化についてお聞かせください。

(高知)まず、買取価格が高い! 査定価格は他社よりも高い自信があります。
それに丁寧な査定。しっかりとした説明。納得した上での買取。
これらは他の業者さんには、絶対負けない!また、ウチはお客さまとのコミュニケーションを非常に重視しています。
スピード買取ではあるけれど、事務的にするのではない。
お客さまからよく聞くお話で、他のリサイクル屋さんだったら、あまり中身も見ずに、「これくらいの量だったら○○円」みたいなところもあるようです。
でも、そんなことでは大切なお客さまのお着物の価値は決して分かりません。
価値が分からないお品を、どうやって高額買取することができますか?
時間がかかっても、一枚一枚丁寧に査定させていただいています。

(イ)アートトップさんのサービスや仕事の内容で、あんなこと、こんな事もしている、できるというものはありますか?

(高知)アートトップは着物の高価買取だけにとどまらず、お茶道具、貴金属も買取も可能です。
それとお客さまのお宅へご訪問した際に、よく「家電の買い取りもできますか?」って聞かれます。

(イ)家電の買取もしてるんですか?

(高知)本来ウチは、「着物や骨董品」の買取にお伺いしているんで、できないとは言いませんが・・・
でもお客さまがお困りなら、家電であれ何であれリサイクル可能なモノは喜んでお引き受けしますよ。

「捨て」ではなく「活かして」ほしい

「捨て」ではなく「活かして」ほしい

(イ)最後にアートトップさんは、リサイクルビジネスの今後をどう捉えていますか?

(高知)これは着物だけに止まらないんですが、まだまだご家庭の中の品物で使えるにも関わらず、捨てられているモノは多いんです。 例えば・・・
某シンクタンクの調査によると、各ご家庭に眠っている全着物の7割くらいは、捨てられてしまっているのとの結果もあります。
まだ使えるのに勿体ない! そういった状況を変えて行きたいんです。
そういう意味で、昨今定着しつつある「断捨離(ダンシャリ)」で捨ててしまうのも違うと思います。
「捨て」ではなく「活かして」ほしい。
その捨てられる着物を、欲しいと思っている人に回して行きたい。

(イ)リサイクルだし、エコだし?

(高知)その通りです。整理することは大事です。でも捨ててしまったら、それで終わりじゃないですか・・・
捨てようと考えているその着物、いったい買えばいくらします?
ハギレでも何でも、着物は使える。欲しい方は大勢いらっしゃいます。捨てる決断をする前に是非一度ご相談させていただきたいものです。

(イ)今日はありがとうございました。

(高知)コチラこそ、ありがとうございました。